2016年1月26日
現在、発売中の『GOGOバンチ vol.10』(新潮社)に掲載されている清水ユウ先生のマンガ『鹿楓堂よついろ日和』に、わたしが監修させていただいたお料理が登場しています。
なにかの拍子に「フードコーディネーターの資格をとったんですよ~」と話したことを編集さんが覚えていてくださり、『鹿楓堂よついろ日和』のレシピ監修のお仕事をいただくようになりました。
食欲の延長線上にある勢いにまかせて取得したフードコーディネーターの資格ですが、ようやく生かせる場ができてよかったです(笑)。
『鹿楓堂よついろ日和』は、新潮社さんのサイトでは次のように説明されています。
-----------------------------------------
ここは和風喫茶・鹿楓堂。 店主でお茶担当のスイ、ラテアート担当のぐれ、スイーツ担当の椿、料理担当のときたか、スペシャリストの4人が働く人気店。彼らはお客様を「おもてなし」をしながら、時にはお客様の“悩み"をも解決することもあるという。さて本日のお客様は…? 喫茶店を舞台にした1話完結型ハートフルストーリー、待望の第1巻!
--------------------------------------
主要な登場人物である鹿楓堂の4名は、とにかくイケメンです。4人はそれなりの過去などを背負っているらしく、ちょっと個性的なところもあるのですが、人間力が高い、というのでしょうか。
彼らのおもてなしによって、人が癒されたり、励まされたり、背中を押されたりする様子が描かれていて、読んでいてほっこりとした気持ちになります。毎回、人の温かさややさしさが心にゆっくりとしみ込んできます。
彼らならではのおもてなしのひとつにお料理があります。レシピの監修という形で、ステキなマンガの世界に関われて、とてもうれしいです。
「お店には、どんな食材があるのかなぁ」、「こういう道具はあるかな?」、「料理担当のときたかさんなら、どんなアイデアを出すのかなあ」などなど、作品の世界に浸りながら、あれこれと思案したり、試作する時間がとても幸せです。
すべての工程が楽しくて、充実していて、さらに、清水先生や編集さんにも喜んでいただけて、「こんなに楽しんで仕事をして、お金を頂戴してもいいのだろうか」と思ってしまうほどです。
「作品内ではレシピを紹介しきれなかったので、単行本に掲載させてください」とおっしゃっていただけて、これまた光栄です。
ちなみに、今回、扉ページに「レシピ監修・熊谷あづさ(ライター&フードコーディネーター)」とクレジットを入れていただいたのですが、「思ったよりものどに近くて、見えにくてすみません!」と編集さんからお詫びのメールが届いていました。きちんとクレジットまで入れていただけたこともうれしいので、全然、問題ないです。
「食に関するお仕事」のページにも記してあるのですが、下記のサイトでわたしがレシピ監修をさせていただいた『鹿楓堂よついろ日和』を読むことができます。
WEBマンガサイト「くらげバンチ」(新潮社)
『鹿楓堂よついろ日和』 清水ユウ作
いろいろな方といろいろなところでお仕事をしていると、「う、うーん・・・」と自分がいまひとつ納得できないまま、実作業に突入せざるを得ないことが多々あります。もちろん、どんなお仕事にも大変なことや面倒なことはつきものなのだと思います。
それでも、自分が前向きな気持ちで一生懸命に取り組むことができて、関わった方や読者の方にも喜んでもらえるようなお仕事の割合を、ちょっとずつでも増やしていきたいなあと思っています。
『鹿楓堂よついろ日和』のレシピ監修のお仕事は、そんな気持ちを思い出させてくれる存在です。